一人暮らしの新居、初めての自炊。
「節約のために頑張るぞ」と意気込んでキッチンに立ったものの、すぐに手が止まってしまった……なんてことはありませんか?
「まな板を置いたら、切った食材を置く場所がない」
「ボウルを置く場所がなくて、シンクの中で野菜を洗うしかない」
「お皿を並べるスペースがなく、フライパンから直接食べるのが日常」
そんな状況が続くと、料理そのものが「苦痛な作業」になり、いつの間にかコンビニ弁当や外食に頼ってしまうようになります。
でも、ここで自分を「だらしない」なんて責める必要は全くありません。
あなたが自炊を続けられないのは、やる気の問題ではないのです。
単純に、キッチンという「インフラの面積」が足りていないだけ。
一般的な一人暮らし向け物件のキッチンは、驚くほど狭く設計されています。
しかし、知恵と少しの工夫さえあれば、その限られたスペースを2倍、3倍に拡張することは可能です。
この記事では、まな板すら置けない「絶望的な狭小キッチン」を、ストレスなく料理ができる「機能的な作業場」へ変えるための具体的なインフラ構築術をご紹介します。

この記事を書いた人:やっさん
在宅エンジニア|31歳
過去7回の引っ越し経験をもとに、”失敗しない新生活のコツ”を発信中。
一人暮らしから同棲、在宅ワークに適した環境選びまで、実体験に基づく情報をお届けします。
「暮らしの最適化」が好きで、日々の生活をちょっと良くするためのアイデアを探求中。
📍趣味:文鳥とまったり遊ぶこと
結論:あなたのやる気がないのではない。「面積」がないだけ

まず知っておいてほしいのは、「料理が面倒」と感じる最大の原因は「作業の分断」です。
- 切ったものを一度どこかに避けないと、次のものが切れない
- 道具を出すたびにパズルのように場所を入れ替えなければならない
この小さなストレスが積み重なることで、脳は「料理=ストレス」と学習してしまいます。
つまり、自炊を習慣化するために最も重要なのは、豪華な調理器具を揃えることではなく、「まな板が安定して置け、横にボウルが置ける広さを確保すること」。たったそれだけです。
「床(作業台)」がなければ、自分で作ればいい。
そのために、まずはキッチンに眠っている「未開拓のデッドスペース」を探すことから始めましょう。
やっさん自炊なんてとにかく楽してなんぼ。
誰が見てるわけでもないので自己満で全然OK。
どんどん手抜きして簡単にしていくのがおすすめ。
どこに「床」を作る? 3つのデッドスペース攻略


狭小キッチンにおいて、もともとある「狭い調理台」だけで戦うのは無理があります。
視点を変えて、以下の3つの「空いている空間」を床に変えてしまいましょう。
「シンクの上」を床にする
キッチンの面積の半分以上を占めているのがシンク(流し台)です。
ここを単なる「洗い場」にしておくのはもったいありません。
- シンク渡しプレート・調理台: シンクの縁に引っ掛けるだけのステンレス製やシリコン製のプレートです。これを置くだけで、シンクの上が「まな板を置ける作業台」に早変わりします。
- ポイント: 穴が空いているタイプを選べば、そのまま野菜を洗って水切りもできるため、ボウルを置く手間すら省けます。
「コンロの上」を床にする
一人暮らしのキッチンに多い「1口コンロ」や「狭い2口コンロ」。料理の下ごしらえをしている間、コンロはただの「凸凹した置物」になっています。
- コンロカバー: コンロの上を平らなテーブルのように覆う専用のカバーです。切った食材を一時的に置いたり、調味料を並べたりするスペースとして活用できます。
- ポイント: 折りたたみ式を選べば、火を使う時だけサッと立てて「油はねガード」として使えるため、一石二鳥のインフラになります。
「背後の空中」を床にする
足元を1歩振り返ってみてください。そこには何もない空間が広がっていませんか?
- キッチンワゴン・スリムラック: キッチンの高さと合わせたワゴンを背後に置けば、そこが「第2の作業台」になります。
- 折りたたみテーブル: 作業する時だけ広げ、終わったら畳んで隙間に収納。この「臨時拠点を設ける」という考え方が、狭い部屋では非常に有効です。
【実務】「切る場所」を最小化する逆転の発想


物理的なスペースを広げたら、次はそこに乗せる「作業」自体を小さくしましょう。
まな板に縛られない仕組みを作ることで、狭いキッチンでの調理効率は跳ね上がります。
キッチンバサミを「メイン調理器具」にする
肉、ネギ、キノコ、……これらはすべて、鍋やフライパンの上でキッチンバサミを使って直接カットできます。
まな板を汚さず、置く場所も必要ないため、狭小キッチンの最強の味方です。
「ふちありまな板」の搬送力
最大の利点は「切ったものをシートごと持ち上げて、鍋まで運べる」ことです。
ボウルに移し替える必要がなくなるため、狭い調理台の上がボウルで占領されるのを防げます。
「ワンプレート・ワンパン」調理へのシフト
使う道具を減らすことも立派なインフラ構築です。
まな板を使わず「手でちぎれる食材(豆腐、キャベツ、モヤシなど)」を多用するだけでも、作業面積のストレスは激減します。



例えば焼きそば。
豚肉とカット野菜と茹で麺を使えば、フライパンだけで調理ができます。
まとめ:料理の楽しさは「環境」で決まる


「今日も外食で済ませちゃったな……」と落ち込む必要はありません。
あなたが料理を面倒に感じていたのは、単純に「道具を置く場所を探す」という余計なパズルに脳のエネルギーを使っていたからです。
- シンクやコンロの上を「床」に変える
- 水切りカゴをなくして「面積」を確保する
- キッチンバサミで「まな板」の出番を減らす
この3つのインフラを整えるだけで、あなたのキッチンは驚くほど使いやすくなります。
「狭いからできない」を「狭いけどこう広げる」に変えたとき、キッチンはあなたを疲れさせる場所ではなく、自分を労わるための「楽しい実験場」に変わるはずです。










