「一人暮らしを始めたけど、ネット回線どうしよう…?」
引っ越しのタイミングで、こんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
光回線は通信速度が速くて安定していますが、
- 工事の立ち会いが必要
- 契約期間が長い
- 解約時に費用がかかる
といったハードルがあります。
そこで近年注目を集めているのが、「ホームWiFi(置くだけWiFi)」です。
コンセントにつなぐだけでインターネットが使えるため、工事は不要。
届いたその日からネットを使い始めることができます。
特に、
- 賃貸で工事が難しい
- 一時的な住まい(転勤・進学など)
- 引っ越しが多い
- 光回線ほどの速度はいらない
といった一人暮らしユーザーにはぴったりの選択肢です。
ただし、「ホームWiFi」とひとことで言っても、
WiMAX・SoftBank Air・ドコモ home 5G・au ホームルーター・楽天Turbo など、
サービスによって通信方式やエリア、料金が大きく異なります。
この記事では、主要5社のホームWiFiを比較しながら、
あなたのライフスタイルに合った1台を選べるよう、わかりやすく解説していきます。

この記事を書いた人:やっさん
在宅エンジニア|30歳
過去7回の引っ越し経験をもとに、”失敗しない新生活のコツ”を発信中。
一人暮らしから同棲、在宅ワークに適した環境選びまで、実体験に基づく情報をお届けします。
「暮らしの最適化」が好きで、日々の生活をちょっと良くするためのアイデアを探求中。
📍趣味:文鳥とまったり遊ぶこと
ホームWiFiとは?モバイルWiFiとの違い
「ホームWiFi」と「モバイルWiFi」、どちらも“工事不要で使えるインターネット”ですが、
実はその仕組みと使い方には明確な違いがあります。
ホームWiFiとは
ホームWiFi(置くだけWiFi)は、自宅に据え置いて使うタイプのインターネット回線です。
回線の実態はモバイル回線(4G/5G)を利用しており、光回線のようにケーブルを引く必要はありません。
電源をつなげばすぐに使えるのが最大のメリットです。
特徴としては、
- 工事不要、届いてすぐ使える
- コンセントにつなぐだけの簡単セットアップ
- 通信速度は平均して100〜300Mbps程度(環境による)
- 家族や複数デバイスでも安定しやすい
など、“お手軽なのに十分速い”というバランスの良さが魅力です。
モバイルWiFiとの違い
モバイルWiFi(ポケットWiFi)は、持ち運びができるタイプのルーターです。
ホームWiFiと同じようにモバイル通信を利用しますが、
バッテリー駆動で外出先でも使える点が大きな違いです。
| 項目 | ホームWiFi | モバイルWiFi |
|---|---|---|
| 利用場所 | 自宅メイン | 外出先でも利用可 |
| 設置方法 | コンセントに接続 | 充電して持ち運び |
| 通信速度 | 比較的速い(安定) | やや遅い(環境に依存) |
| 同時接続数 | 多い(10〜30台) | 少なめ(5〜10台) |
| 向いている人 | 自宅で使う人 | 外出先で使いたい人 |
つまり、
- 自宅メインで安定した通信を使いたいなら「ホームWiFi」
- カフェや外出先でノートPCをつなぎたいなら「モバイルWiFi」
と考えるのが基本です。
じゃあ多少荷物にはなるけどホームWiFiを持ち歩けばいいのでは…?と思うかもしれませんが、
ホームWiFiは契約した場所でしか利用することができません。
例えば、コンセントがあるカフェなどにホームWiFi機器を持ち込んだとしても、回線を利用することはできません。
ホームWiFiはあくまで、自宅などで使う趣旨のサービスになっています。
ホームWiFiのメリット・デメリット
ホームWiFiは「工事なしで使える」「設置が簡単」など、一人暮らしや賃貸住まいにぴったりな選択肢です。
ただし、便利な一方で注意すべき点もあります。ここでは両面を整理してみましょう。
メリット
① 工事不要ですぐ使える
最大の魅力は、光回線のような面倒な工事が不要なこと。
端末(ルーター)が届いたらコンセントを差すだけで、すぐにWiFi環境が整います。
引っ越しが多い人や、賃貸物件で回線工事が難しい人にも最適です。
② 引っ越し先でも使い回せる
ホームWiFiは契約住所の変更を申請すれば、そのまま新居でも利用可能です。
光回線のように再工事の必要がないため、転勤族や学生の一人暮らしにも便利です。
③ スマホのデータ節約になる
ホームWiFiがあれば、スマホを自宅では常にWiFi接続にできるため、
通信制限を気にせず動画やゲームを楽しめます。
スマホプランのデータ容量を下げて節約できるのも隠れたメリットです。
④ 設置も管理もかんたん
ルーターをコンセントにつなぐだけでOK。
専門的な設定や工事業者の立ち会いも不要です。
トラブル時も「再起動」「位置調整」など、初心者でも対処しやすいです。
デメリット
① 通信速度は光回線に劣る
モバイル通信を利用しているため、通信の安定性や速度では光回線に劣る場合があります。
特に夜間や利用者が多い地域では速度が落ちることも。
オンラインゲームや動画編集など、重い通信をする人には不向きです。
② 設置場所によって電波が不安定になる
電波の入り具合は、建物の構造や設置場所に左右されます。
鉄筋コンクリートの部屋や、窓から遠い場所では速度が低下することがあります。
可能であれば、窓際など電波が届きやすい位置に設置しましょう。
③ 利用エリアに制限がある
提供エリア外の地域では、申し込み自体ができない場合もあります。
契約前には必ず利用可能エリアを公式サイトで確認しておきましょう。
ホームWiFi各社比較
一人暮らし向けに人気のホームWiFiサービスを、料金・速度・契約条件の観点から比較しました。あなたのライフスタイルに合ったサービスを選びやすくなります。
🔍 比較表(主要サービス)
| WiMaX | ソフトバンクAir | 楽天Turbo | au ホームルータープラン5G | ドコモ home5G | |
|---|---|---|---|---|---|
| 回線種別 | au・UQモバイル | ソフトバンク | 楽天モバイル | au | ドコモ |
| 最大通信速度 | 最大 3.9Gbps(HOME 5G L13など) | 最大 2.1Gbps | 最大 2.1Gbps | 最大 4.2Gbps | 最大 4.2Gbps |
| 月額料金目安 | 約4,500〜5,000円前後 | 約4,620円 | 約4,840円 | 約5,170円 | 約4,950円 |
| 契約期間・縛り | なし or 2年(プロバイダによる) | 実質2〜3年(端末分割36か月) | なし | なし or 2年 | なし(端末分割36回) |
| 特徴 | プロバイダが豊富で料金競争が激しい。高速通信+全国エリア対応。 | 工事不要で設置が超簡単。初期費用0円キャンペーン多め。 | 契約縛りなし。楽天モバイル回線エリア内ならコスパ最強クラス。 | auスマホとのセット割あり。安定した通信品質が強み。 | ドコモスマホとのセット割が強力。エリア・安定性も優秀。 |
| 購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する |
※価格・速度は地域・キャンペーン・時間帯により実際の数値とは異なる場合があります。契約前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
🧭 おすすめのサービス
前提:モバイル回線と同じ業者がおすすめ
前提として、ホームWiFiは既に利用しているモバイル回線業者と同じにするのがおすすめです。
理由は2つあります。
1つは、料金面でセット割りやポイント還元などで恩恵を受けることができるからです。
ただし、格安SIMを利用している場合は対象とならない可能性があります。
もう1つは、新居でモバイル回線を事前に利用しておくことで、快適に電波が入るか確認できるからです。
入居前だったとしても、内見で電波の入りやすさは確認することができます。
事前に安定性・速度を把握した上で契約できることは大きなメリットです。
逆に、新居でモバイル回線の電波が入りにくいと感じた時は、ホームWiFiは別の業者に変更することがおすすめです。
その際、モバイル回線も同時に変更することで、お得なキャンペーンなどが受けられるかもしれません。
やっさん著者は以前、LINEMOを利用していたのでソフトバンクAirを契約していました。
事前の確認の通り、快適に利用できました。
速度と料金のバランスを重視したい人
前提の制約がないものとした場合、おすすめのサービスはWiMAXです。
価格面では多数のプロバイダがあり料金競争が活発です。
回線はau・UQモバイルなので安定していますし、転居することになっても潰しが効きやすいです。
公式サイトからの申し込みではお試し利用できるキャンペーンもやっているため、事前に電波が入ることが確認できることも安心できるポイントです。
📝 選ぶときにチェックすべきポイント
- 申込み前に「自分の住んでいる住所でその回線が使えるか(エリア確認)」を必ず行いましょう。
- キャンペーンやキャッシュバック条件が設定されている場合、条件を満たせば実質月額が大きく変わることがあります。
- 契約期間の縛りや解約金、端末代金なども総額で比較しましょう。
実際に選ぶときのチェックリスト
ここまででホームWiFiの特徴や主要サービスを紹介しましたが、
実際に契約するとなると、意外と細かいポイントで迷う人が多いです。
以下のチェックリストを順に確認していけば、失敗しない選び方ができます。
✅ 1. サービスエリアを確認したか?
まずは必ず公式サイトの「提供エリア検索」ページで、自宅住所が対象エリアに入っているか必ず確認しましょう。
エリア外だと、通信が不安定になったり、最悪まったくつながらないこともあります。
✅ 2. 月額料金の「実質コスト」を見たか?
初月割引・キャッシュバックなどに惑わされず、端末代・事務手数料・契約期間中の総額で比較します。
WiMAXなどはプロバイダによって料金が数千円変わることもあるため、注意が必要です。
✅ 3. 通信速度と安定性をチェックしたか?
公式サイトの「最大速度」はあくまで理論値。
口コミサイトやSNSで実際の利用者レビューをチェックして、自分の地域でどの程度の速度が出ているかを確認しましょう。
✅ 4. 解約金や縛り期間を確認したか?
途中解約に違約金がかかる場合があります。
「引っ越し予定がある」「短期で使いたい」場合は、縛りなしプランを選ぶのが安全です。
✅ 5. セット割の有無を確認したか?
スマホと同じキャリアで契約すると、月々のスマホ代が割引になるケースがあります。
ソフトバンクならAirなど、auユーザーならauホームルーター、キャリア連携の恩恵を活かすのもおすすめです。
✅ 6. 設置環境を確認したか?
窓際に電波が届きやすい場所があるか、コンセントの位置が適切かなど、設置環境も大事。
電波の弱い部屋では速度が落ちるため、設置場所を試しながら調整するのがコツです。
まとめ|自分の生活スタイルに合ったホームWiFiを選ぼう
ホームWiFiは、「工事不要」「すぐ使える」「通信も安定」という点で、一人暮らしや新生活にぴったりのインターネット回線です。
ただし、どのサービスが最適かは人によって異なります。
重要なのは、自分の使い方・住環境・スマホキャリアに合った回線を選ぶこと。
✨ 記事のポイントおさらい
- ホームWiFiは「据え置き型のモバイル回線」。工事不要で簡単に設置できる
- 外出先でも使いたいならモバイルWiFi、自宅メインならホームWiFiが最適
- 基本的にはモバイル回線と同じ業者を選ぶのがおすすめ
- 契約前に「エリア」「実質料金」「解約条件」を必ずチェック
- セット割・キャンペーンを活用すればコストを抑えられる
💡 新生活ラボからのアドバイス
最初のインターネット契約は、生活の快適さを左右する大事な一歩です。
「なんとなく」で選ぶと、後から通信の不安定さや解約トラブルで後悔することも。
この記事を参考に、あなたの新しい生活にピッタリなホームWiFiを見つけてください。
きっと“ネットがストレスフリーな暮らし”がスタートします。

